ミニマリストとなり、モノを買わない生活を続け、浮いたお金で旅に出る。
これぞ、ミニマリストの醍醐味。
第三回目の旅先(一人旅)に選んだのは、東北地方です。


思えば44歳になる今まで「北」に全く興味のない人生でした。
我が人生で訪問した日本の最北といえば、茨城県。
しかもその茨城ですら親戚がいるという理由であり、それがなければ私の最北は東京都だったと思われます。
そんな私が北を目指すきっかけとなったのは、温泉です。
北には源泉掛け流しのすごい宿がわんさかあるというではないですか。
なぜこれまで来ようと思わなかったのか。いや、今からでも遅くはない。
今回の旅は、目的の宿を逃したくない思いから、宿泊先から乗る電車に至るまであらかじめ決定しての出発です。
観光はほとんど省き、ほぼ宿泊先でまったりする旅行となりました。
もちろん荷物は、リュック一つ。
こうして私は、2025年9月30日-10月5日まで、人生初の東北地方への一人旅に出たのでした。
(源泉掛け流し、昭和レトロ好きな方にヒットする内容だと思います)
ミニマリスト旅の10の心得
旅のご紹介の前に、ミニマリスト旅の心得をご紹介します。
- 1.行き先はニッチでもいい。誰が何と言おうと自分の行きたい場所へ行く。
- 2.計画は欲張らず、ミニマルに。
- 3.早めのチェックインでのんびり。
- 4.部屋でテレビは付けない。
- 5.スマホもできるだけ触らない。
- 6.部屋から見える景色にどっぷり浸かる。
- 7.お土産は買わない。(買うなら消えモノ)
- 8.早寝早起き。
- 9.本を一冊持っていく。
- 10.ぼーっとする時間を作る。
この10箇条を意識しながら旅をすると、非日常感を贅沢に味わえます。
目標は、「時間に余白を持つことで、自由にのんびりと過ごす」。
それでは、早速1日目からスタートします。
1日目 秋田県 深い眠りの宿・岩倉温泉へ
1泊目は森林の中に佇む秋田県の秘湯、「深い眠りの宿 岩倉温泉」。

ここに来ることになったきっかけは、一冊の本。
ここ数年こちらの本にお世話になり、どこもヒットだったため「この本に載っているなら間違いはない」と直感し、電話予約の際の優しいご主人の対応に「この宿は間違いない」と直感が確信に変わったのでした。
東京駅から秋田新幹線こまちで秋田県大仙市の「大曲駅」まで向かいます。

赤がこまちで緑がはやぶさ。連結してることを知らなくて危うくはやぶさに乗り込むところだった!

一番好きな駅弁「米沢牛とはらこめし」を頬張りつつ、北を目指します。

秋田県に入る頃には黄金の稲が!さすが米どころです。

大曲駅からは、地元のコミュニティバスで田園地帯を揺られること40分。

終点。本日の宿「深い眠りの宿 岩倉温泉」に到着です。
終点にも関わらず3名も乗車していたので、ははん…この人たちが今日の同志だな?と思い、やはりその通りになりました。今日の宿泊者はこの3名のみ。全員おひとりさまです。

昭和レトロな雰囲気に反して、すっきりとしたエントランス。どこもかしこもお掃除が行き届いており、もう一目で良い宿!と分かります。

日本秘湯を守る会の会員宿さんです。

川のせせらぎが聞こえるレトロなお部屋へ案内いただく。綺麗で趣のあるお部屋。

お茶請けのお菓子が悶絶ものの美味しさで。
「再会の森」という名前のひまわりとカボチャの種が乗ったクッキーです。
大仙市の「正貢堂」さんでのみ製造しており、オンラインでは購入が難しそうだったのでフロントで2箱購入していきました。
川のせせらぎに癒されたところで早速お風呂へ向かいます。

すっきりとした脱衣所。

腰まで浸かる深めの内湯がひとつ。
体が温まり深い眠りを誘うという湯は毎分700ℓも湧出し、55℃の源泉を冷ますため少しずつ注ぎ入れているそう。
5分もするとすぐに温まり額に汗するが、不思議とのぼせない。先週の登山で痛めた腰が一発で良くなり驚いた。
包み込むような柔らかいパワーを持つ湯。

湯船からは空と森が見え、外からは森林の香りがする。新鮮な源泉掛け流しの湯と森林のアロマ。なんて贅沢。
弱アルカリ性 ナトリウム・カルシウム塩化物・硫酸塩温泉。肌すべすべ、保湿力も抜群です。

舐めてみると少し塩辛く渋みのあるお味。明朝の温泉粥が楽しみすぎる。
滞在中、10回ほど出たり入ったりを繰り返し、あったまったら外を散策、またあったまったら部屋の畳の上でごろん、さらにあったまったらせせらぎの音を聞きながら涼む。

でも散歩中、地元のおじさんたちにに熊出るぞーと警告されたため、あまり散歩はお勧めできないかも。

浴衣の帯はなんと可愛らしい刺子。
初秋の秋田の風はかなり涼しく、このどっしりとした湯と組み合わせると本当に天国でした。

飲み物は売店から勝手に出して、チェックアウトの際に自己申告により支払います。
お夕食の時間です。

東北のイメージどおりの山菜と魚が豊富なお膳。量もたっぷり。一つひとつが丁寧に作られていて、美味しいこと美味しいこと!

豚肉のお鍋は上品な味付け。

天ぷらは季節のお野菜(栗が特に美味しかった)。岩魚の塩焼きも絶品でした。
これで1泊2食付き13,000円なんて申し訳なさすぎる…人里離れプライスってところなのか。
同じくお一人で来られていた女性と同じ部屋での夕食だったので、お互いの旅話に花を咲かせました。
寝る前にまたひとっプロ行きます。
夜の温泉はこんな感じ。

暖色のランプに湯気が立ち込める

たゆんたゆんの湯に包まれる
おやすみなさい。
2日目 岩倉温泉の朝
夜が明けると雨でした。それもまた趣があっていい。

朝ご飯。

何をいただいても美味しい。温泉卵も「あ!いい卵」と分かる。
でもお目当ての温泉粥がない。なぜ?
お聞きすると保健所の取り締まりの関係で数年前にやめてしまったそう。
どうりで飲泉の案内も外されてしまっていたわけです。残念だけどこれも時代なので仕方がないよね。
オーナーの絶妙な距離感が素晴らしく、気遣いも温かい。夕食中にお部屋のゴミまで回収して下さり、浴場のマットまで交換されていた。
居心地の良い宿とは、素朴で誠実な宿。人も一緒だよね。改めてこの宿のレベルの高さを感じました。
静かに過ごしたい人には本当にオススメの宿です。

お会計の時に女将さんに「また絶対来ます!」と鼻息荒く伝えたところ、ああそうですかとまた絶妙な距離を取られてしまい、それもまた良い。
近くはないが、決してアクセスは悪くないので、また絶対に行く。


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