奈良旅 3日目
10時間ほど眠りこけました。
スーパーホテルの狭い部屋だと自宅以上にで眠れる気がするのは私だけでしょうか。
この日から奈良駅を離れて南へ向かうことにしました。
ホテルの朝食ビュッフェで、名物の奈良漬と柿の葉寿司をいただきました。
終日雨予報だったため、この日は潔く観光を諦めます。
のんびりコーヒーを飲んで、10時にチェックアウト。
雨だったので屋内で完結する場所を探し求め、「橿原考古学研究所博物館」にお邪魔しました。
博物館としては珍しく写真撮影可能な施設なのです(一部不可のものもあり)。
縄文時代〜奈良時代までの発掘品が贅沢に展示されており、時間が過ぎるのを忘れてしまいます。
大好きな勾玉。ショップにも沢山売られていました。
形が胎児のようにコロンとしてて癒されます。
20年ほど前にこちらで勾玉のピアスを購入し、今でも大切にしています。
外は嵐になり、外に出るに出られず…。
ミュージアムショップの横に図書館があったので、雨宿りがてら奈良や仏像についての本を読みながらのんびり過ごしました。
雨が止んだ一瞬の隙をついて、三輪へ移動。
実は三輪へは観光ではなく、ゲストハウスが目的でした。
そのゲストハウスはどの口コミを見ても「来た人はほぼリピーターになる」とあり、一体どういうところなの?と気になり気になり…。
そんな感じで三輪の知識ゼロで訪れたのですが、
実は「三輪そうめん」や「酒作りのまち」としても知られ、さらに日本最古の神社と謂れのある「大神神社(三輪明神)」が鎮座する、というけっこう盛りだくさんの街であることを実際に来てから知るのでした。
素敵なノスタルジーを放つ三輪の街並み。
チェックインまで時間があったので、駅前の「今西酒造」さんの酒カフェへお邪魔します。
温かい甘酒をオーダー。涙が出るほど美味しかった!
この日はみぞれが降るほどの寒さだったので、凍える身体にしみるしみる…。
この先に「今西酒造」さんの酒蔵があると教えていただいたので、早速行ってみることにしました。
こちらが今西酒造さんの酒蔵。
とても雰囲気があり、特に酒好きというわけではないのですがテンションが上がります。
夫へのお土産にお酒を3本、自分用に奈良漬と酒せっけんを購入し、自宅へ配送してもらいました。
一人旅だとお伝えしたところ、おかみさんのご厚意で「他の荷物も送ってあげるよ」と言っていただきリュックの荷物が軽くなりました。ありがたいっ!
夫に送った今西酒造さんのお酒たち(自宅にて)。
この「三諸杉」ブランドは奈良県外では入手できないとのこと。理想的なお土産に出会えました。
いよいよ例の「町屋ゲストハウス三輪」さんに到着です。
実はゲストハウスへの宿泊は初めてで、好きなように過ごしたい私にとっては他のお客との距離感とか面倒臭いかも…と直前まで二の足を踏んでいたのですが、前述した通り「とにかくリピーターが多い」という口コミ。
先ほどの酒蔵のおかみさんも「あそこはリピーターが多いんですよ」とおっしゃっており、期待が高まるばかり。
さらに看板娘(猫)もいるらしい。ああ、楽しみ過ぎる。
チェックインは私が一番乗りだったようで、オーナーご夫妻が温かく歓迎して下さいました。
どこから来たの?今日はどこ行ってきたの?など、人間らしい温かいおもてなしの会話が昨日までのスーパーホテルとのギャップを感じる。(スーパーホテルの放置感も大好き)
明日はこのダイニングテーブルで他のお客さんと一緒に朝食を取るらしいけれど、この距離感だともう家族でしょ…知らない人たちとこの距離、楽しみ半分、不安半分。
こちらがお風呂までの中庭。素敵。
お風呂は檜風呂。予約制で早いもん勝ちです。
こちらが今日のお部屋。すてき!
この部屋からは旧伊勢街道を見下ろすことができて「ああ旅に出ているんだな」と悦に入る。
オーナーさんに「この部屋、あなたは大丈夫?」と聞かれ、「?」となっていると、「この部屋出るからね、ま、気にしないでごゆっくり」と微笑みながら去ってゆかれ…。
私とんでもないところに来た?と思い、すぐさまネットで検索したところ、この部屋は座敷童が出るのだそうで、耳元で笑い声がしたり、一晩中走る音が聞こえたりするのだそうですが、私には何もありませんでした。(でもなぜかなかなか寝付けなかった)
看板猫のななちゃんに会いたい旨を告げると、すぐさま連れてきて下さいました。
無理やり引っ張り出されてきた看板猫のななちゃん。
あまり表に出てくるタイプではないらしく文句を言ってました。ごめんね…。
他の宿泊者さんたちとはほとんど会うことなく、でも皆さんの気配は感じつつ、夜は更けていきます。
コメント