【奈良day5】ミニマリスト旅行記

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奈良旅 5日目

奈良旅、いよいよ最終日!

今朝はゲストハウスいったんさんが主催する「長谷寺朝勤行ツアー」に参加します。

ツアーと言っても宿泊客は私一人。

そう、私一人のためにもしっかりと催行してくださるのです。ありがたや。

朝勤行は7時からですが、「ゆっくり散策して長谷寺の空気に馴染むように」とのご配慮で、6時には宿を出発します。

 

朝6時過ぎ。まだ誰も歩いていない。

以前は多くの旅館が立ち並んでいたそうですが、現在は1軒のみが営業を続けているそうです。

途中の参道には、草餅・奈良漬・柿の葉寿司などのお店が並びテンションが上がりますが、早朝のためまだ開店前。

宿から歩くこと15分、長谷寺に到着です。

有名な長谷寺の回廊。

朝一番なので参拝客はまだ誰も来ていません。

いったんのオーナーさんはほぼ毎日この朝勤行に参列されているそうで、ほとんどの僧侶さまと顔見知りで挨拶を交わされていました。毎日参列されているからこその関係性ですね。すごい!

朝勤行の会場となる本堂。朝の凜とした空気に背筋が伸びます。

朝勤行で唱えるお経と、首からかける装飾品?を拝借。

朝勤行とは「ご本尊である十一面観音菩薩様に礼を尽くし供養する法要」が目的だそうです。

静かな空間で十一面観音様を前にしてお経を聴いていると、ここがどこなのか、今がどの時代なのか、自分が何者なのかを忘れるような不思議な感覚に陥ります。

この贅沢な時間はおそらく朝勤行ならでは。

朝勤行は、僧侶の皆さまが交代でそれぞれの役割を果たされており、お経の唱え方やドラの叩き方などそれぞれの個性があるため、毎日全く異なる勤行になるのだそうです。

ちなみにこの日はフランスからの団体も参列していて、私は再び「朝勤行にチェック入れるとはフランス人やるなあ」とそのマニアックさに改めて感心していたのでした。

朝勤行の後は周囲の山々を望む。

本堂の前にて。

 

朝勤行参加者の特典として、なんと十一面観音様のお足元から拝観させていただくことができました(別料金)。

十一面観音像を真下のアングルから拝観できるという貴重な体験。

※撮影NGのためパンプレットの写真で。

そのお足元を触れながら静かに「自分自身への決意」を唱える。

本当に今日あった出来事だったのだろうか…と頬をつねりたくなるほど、夢のような体験でした。

来てよかった。

 

宿に戻り、オーナーさんにタイのコーヒーを淹れていただきました。

やっぱり可愛い、いったんさんのカフェスペースです。

こちらのタイコーヒーは、以前オーナーさんがタイのチェンマイへご旅行された際に見つけられたコーヒー豆で、その美味しさに感動して以来、ご自身で仕入れをされているのだそう。

深煎りなのにすっきりとした飲み心地で、コーヒー好きの私もうなるほど本当に美味しいコーヒーでした。

人生が変わるようなオーナーさんのお話を聞くことができ、めったに経験できない長谷寺の朝勤行に参列し…。

旅の醍醐味は、観光したり土地の食べ物をいただくことだと思っていたのだけど、実は人と出会う経験こそがインパクトのある思い出になるのではないだろうか。

近頃、人と関わることが面倒気味な私にしては、意外な結論に辿り着いたのでした。

 

長谷寺駅まで見送っていただき、三重県鳥羽市を目指します。

お天気に恵まれたので、静岡への帰宅ルートは海路にしました。

三重県鳥羽港からフェリーで愛知県の伊良湖港を目指すルートです。

 

長谷寺駅から特急列車で1時間半ほどで鳥羽駅に到着。

海が近いせいか、明るくあったかい空気を感じます。

ちょうどお昼だったので、私の大好きな「キッチンたかま」さんへ直行します。

キッチンたかまさんは創業以来「大盛り」がウリの食堂。

ネットで検索し、その大盛りっぷりに大爆笑したのが訪問のきっかけでした。

でもウリは大盛りだけではなく、その味も確かなのです!そしてレトロな店内も昭和好きな自分にはたまらない…。

昨年見つけて以来このお店の虜になってしまい、もうキッチンたかまに来るためだけに鳥羽に来ていると言っても過言ではない。

裏メニューの「日替わり定食」。

同じものを食べ続けることが苦手な私は、いつもこのバラエティ豊かな日替わり定食を注文します。

エビフライ2尾に大きな卵焼き2つ、ハンバーグの下には大盛りスパゲッティ!きゃー。

普通に注文すると日本昔ばなしみたいな山盛りのご飯が出てくるので、ご飯は少なめにしてもらいました。

もちろん完食です。

 

お腹いっぱいになったので、伊勢湾フェリーで帰路につきます。(本当にキッチンたかまだけ)

鳥羽港から豊橋駅までの「豊橋鳥羽割引きっぷ」。

鳥羽から名古屋を経由して陸路で帰るよりも、断然楽しくしかも安いのです。

伊良湖港行きに、いざいざ乗り込む!

伊勢湾フェリーの中はこんな感じ。

外海には出ない航路なので、強風の時以外はあまり揺れません。

紀伊半島に別れを告げ、海を眺めながら帰路につく幸せ。

この日は海が凪いでいて、伊良湖港に着くまでずっと外で過ごしました。

伊良湖港に無事到着!

ここからは豊鉄バス→豊鉄渥美線→新幹線を乗り継いで自宅へ向かいます。

ここで奈良旅は終了です。

旅を終えて

リュック一つの奈良一人旅。

自分の感覚の赴くままに行き先を決めたところ、行く先々で感性の合う人々との出会いがあり、もっと淡白な観光旅行になると予想していたのに、意外にもたくさんの人との良い出会いに恵まれました。

これまた意外にもコインロッカーを利用することもなく、ミニマルな荷物で実行できたことにもミニマリストとして密かに達成感を感じていました。(三輪の酒屋のおかみさんのおかげでもある(3日目参照))

着替えは1泊分だけだし、アメニティは現地調達できるし、化粧品も最低限しか持っていかないので文字通りリュック一つで叶うんですよね。1日でも洗濯を忘れると着るものが無くなる…みたいな不便さもありますが、その不便さも楽しみの一つだったりします。

あと、翌日に疲れを持ち越さなかったのは、スケジュールをタイトにしなかったから、というのが大きいです。一人旅で、早めに宿にチェックインし、ゆっくりできるってかなり贅沢な時間なんです。本当にやめられない。

5日間のお暇は社会人にはなかなか難しいけれど、少しでも暇を見つけてこれからも自由に旅して行きたいなと思ってます。

不定期ですがこれからもちょくちょく旅ブログを投稿していくつもりなので、お付き合いいただけると嬉しいです。

5日間のミニマリスト旅にお付き合いいただき、ありがとうございました♪

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